[読書] コンサルが最初の3年間で学ぶこと
#コンサルティング
経営学
読んだ本
コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト 知らないと一生後悔する99のスキルと5の挑戦 高松 智史 (著) |
モチベーション
- 会社で運用支援の目的でコンサルティングをする案件に参加する予定になり、まずはコンサルティングがなんたるかを知るためにおすすめされた本
- お客さんとシステム運用について一緒になってやってきた経験はありますが、全然知らない顧客と新しい関係を築きながら、問題などをヒアリングする技術はよりどころとなるものがなかったため、こちらをまず読んで実践してみるということになりました。
理解メモ(復習)
- VS形式による自然と比較する思考で、コンサルティングとして大事な心得として104のメッセージが書かれていました。
- 著者は、高松 智史さん。BCGで培った考え方を書籍や YouTube 考えるエンジンちゃんねる などで広めている有名な方なようです。
- 104あるVSメッセージのうち、私として刺さったところをピックアップすることにします。
叱咤激励の1年目
- 000.コンサル思考/お作法 vs コンサルタント
- コンサルタントは嫌われるけど、コンサル思考/お作法は使える。
- 001.VS
- VSという構造にすると、自然と比較する方向にもっていける
- 003.相談+報告vs相談
- 相談したら相談した相手にその結果を共有するのは必須
- 005.構造が主役の話し方vs値が主役の話し方
- 大きく3つあって、、という構造で話す
- 006.カテゴリーで構造を示す話し方vs数字で構造を示す話し方
- カテゴリーで構造をあらかじめ示すと、聞き手が用意できるので、わかりやすくなる
- 007.論点バカvsTASKバカ
- やるべきことをそのままやるのではなく、論点とサブ論点を整理してからタスクとして洗い出す
- 008.論点スライドvsワークプランvsWBS
- この3つのアウトプットをロサTス作ア(論点、サブ論点、TASK、スケジュール、作業、アウトプット)のそれぞれでつくる
- 013.評価基準・評価結果vsメリット・デメリット
- 評価基準が書かれた表にすることでちゃんとした比較ができる
- 015.材料(インプット)vs成果物(アウトプット)
- 思考が売り物だが、思考の重要さよりもちゃんとしたインプットによって思考ができることを意識
- 019.+2度vs平温
- 未熟でもチャームが武器になる
- 020.詰められた時こそ接近戦=距離を詰めるvs遠距離戦=距離をとる
- 怒られたり不利な状況になったときほど距離を縮めるチャンス
- 025.クローズドクエスチョンvsオープンクエスチョン
- オープンクエスチョン+自分なりの答えを考えた=クローズドクエスチョンにすると、相手から良い回答が得られる
天狗になる鼻をへし折られる繰り返しの2年目
- 039.誰が活字に落としたかvs誰が言ったか
- すごい人の発言をスライドにしただけで価値になる。しれっと、議事メモ書いておきましたよマンになろう
- 042.ホワイトボードのペンを持つvs 持たない
- ホワイトボードのペンを持つだけで仕切っている感じが出るので効果絶大
- 047.論点思考vs戦略思考vs仮説思考
- 論点思考=どんな問いが必要か
- 戦略思考=どうやって答えを出すか
- 仮説思考=今与えられている情報だけで考えきり、検証される前の状態。論点思考も戦略思考にもあらわれる
- 049.スタンスを取るvsケースバイケース
- 政治家のように曖昧に答えても、あなたに聞いた価値がなかったと思われるだけ
- 050.田の字 vs VS思考
- スタンスをとるとしてもいつでも「白黒をつける」ではだめ
- 戦略思考の基礎は、「田の字」=2by2=4象限のグラフ
- 055.一人徹夜vsやらされ徹夜
- やらなければならない状況や、上司からの命令でなく、自らの意思でイーハン付加価値をつけるために徹夜する
- 061.FYI vs FYIってなんだ
- この情報、あの人にいいかも!を共有する文化いいね
- 063.第一声シェアvsランク外
- 最初のあいさつをプラス2度で
- 意外とみんなやってない
- 065.あれどうなった前vsあれどうなった後
- あれどうなったといわれること=遅いんだけど。俺の期待したタイミングより遅いんだけど
- タイミング大事。言われる前に報告する
真っ向勝負な3年目
- 071.イネイブルメントvs解を出すという価値
- イネイブルメント=斜め上をいく回答
- 072.手ぶらvsパッケージ越し
- 顧客に紙芝居屋と揶揄されずに、困ったときに頼れる人になるには、手ぶらで付加価値を提供できること
- 073.乾かすvs乾かさない
- メッセージの湿度
- 具体性が高くリアリティがあり、断言する表現=湿っている
- 抽象的なことを断言を避けて表現する
- 湿度をお客さんとの距離で調整する
- 関係性がまだできていなければ乾かしてから持っていく
- メッセージの湿度
- 074.プラクティカルvs何も言ってない
- 相手の行動を変えるアウトプット
- 077.論点構造vs争点vs発言順序
- ファシリテーション進化論
- 1段目:発言順序をファシリテーション
- 満遍なく皆んなに発言してもらうためには?がポイントの時間
- 時計回りに自己紹介して、どう思うか意見
- 2段目:争点をファシリテーション
- 違う意見を持っている人にもちゃんと発言してもらえるか
- 賛成の人の意見→反対の人の意見→どちらでもない人の意見
- 3段目:論点構造をファシリテーション
- チームでロサTス作アをやる上で、参加者のオリジナリティがでるのはサブ論点をまとめるところ
- 議論をしたあとで意見の相違をまとめる問いをホワイトボードにならべる
- 080.感情が王様vsロジックモンスター
- 感情を前面に出したあとに、理論を並べるからこそ人は動く
- 086.テック企業vsテクノロジー
- テクノロジーを学んで血肉に変えるには時間がかかるが、テック企業1000社調べるのは比較的時間がかからない
- どの企業がどんなことをやっているのか知っているだけで一目置かれる
- 089.深夜の依頼にテンションがあがるvsいや下がるでしょそりゃ
- クライアントに貸しがつくれるまでいかなくても、「無茶なお願いを聞いてくれた」と思わせられたら安いもん
- 095.サチるvs完成したぜ
- 成果物をより良くする曲線がサチってきたら、インプットを探すことにアンテナを向ける
- 096.成長は自己責任vs成長は会社がさせてくれる
- 働かせすぎない=ホワイト化が進むほど成長は自己責任となる
- 099.仕事が下手なだけvs仕事がつまらない
- これに勝ち切ってほしい
マネージャーに挑戦の4年目
- 101.ランニングホームランvsホームラン
- アウトプットを出す上では、ストーリーに泥臭さがあるかもポイント
- 104.古き良き時代vs新時代
- ホワイト化が進む時代。まわりとの差がつきやすい時代。
感想
- ピックアップといいつつ、かなりの数リストアップしてしまいました。
- 私の場合は、当たり前のようにITエンジニアとしての人生が始まって、そのままここまできてしまったのですが、そういえばそれ以外のビジネスパーソンがどうやって学んでいるのかを考えてきたことがなかったです。
- 思考を売るコンサルティングという仕事がやっていることのすごさを垣間見ました。
- 構造化せず、口語調で読みやすく書かれていましたが、コンサルティングに求められていることのニュアンスが伝わってきました。けっこうメンタルやられそうですねw
- エンジニアとしてもビジネスパーソンとしても、どうやって価値ある仕事をするか、この本よくまとめられていました。甘っちょろく生きてきてすみませんでした。
- 感情が混ざってこそのビジネスですね。論理的に合理的に考えるというのがエンジニア含め理系の思考のベースと思ってきた節ありますが、+2度で徹夜しながら質をもとめて刺さるメッセージを打ち出していくのが、ビジネスパーソンの基本スタンスということですかね。
- この本を読んでから、Podcast「経営中毒」にハマりました。深いですね。。。
最終更新日: May 5, 2024